人体に必要なカルシウム
カルシウムは、人体で最も多く存在するミネラルで、
主に骨や歯などの硬い組織に含まれています。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症(骨が弱くなる)
を引き起こすだけでなく、動脈硬化、
糖尿病、高血圧など、さまざまな病気の原因にもなります。
カルシウムを効果的に摂取するには、
カルシウムだけでなく、骨の健康をサポートする
栄養素であるビタミンDやKも一緒に摂取することが推奨されています。
牛乳とカルシウムの関係
1946年、スポック博士の育児書に
「牛乳はカルシウムをたっぷり含んでいる唯一の食べ物」
と書かれ、この言葉が世界的な「牛乳神話」の始まり
とされています。しかし、1988年には第7版でその論調が一転し、
「最悪の食品は乳・乳製品である」と記載されています。
牛乳とカルシウム摂取の研究
1953年、金沢大学によるカルシウム摂取効率に
関する調査では、成人男性4人を対象に4日間調べ
牛乳が31~37%、小魚が25%、野菜が19.2%と報告され、
当時は牛乳が推奨されるデータとなりました。
しかし、1902年の国立公衆衛生院の研究では、
牛乳が39.8%、小魚が32.9%、野菜が19.2%となり、
牛乳と小魚の差がほとんどなく、野菜との差も大きく縮まりました。
1960年には、「日本人の栄養所要量」で牛乳が小中学校の
給食に義務化されましたが、1966年には
「我が国の大規模調査による大腿骨頸部骨折の症例対象研究(概報)」
で、乳製品が骨に悪影響を与えることが確認されました。
特に、大腿骨頸部骨折と乳製品の摂取が強い関連性を持つことが
証明されました。この研究では、
「成人期における乳製品の大量消費が骨折リスクの重大な増加と結びついていた」
と結論付けられています。
大腿骨頸部骨折に対する影響
1位:チーズの食習慣 オッズ比 3.99
2位:ヨーグルトの食習慣 オッズ比 3.46
3位:コーヒーの多飲(3杯/日) オッズ比 3.23
4位:牛乳の飲用習慣 オッズ比 2.17
5位:自力での入浴不可 オッズ比 2.09
6位:肉食 オッズ比 1.59
7位:自力で家事がこなせない オッズ比 1.54
魚食 オッズ比 0.6
おすすめのカルシウム摂取源
干しエビ、しらす、イリコ(煮干し)、小松菜、豆腐などがカルシウムを豊富に含んでおり、おすすめです。